ECHOES2012

どうも2年の門倉です。今回は108()に新木場STUDIO COASTで行われた『ECHOES』というイベントのレポートです。このイベントはHAWAIIAN6が主催していて、以前行われていた『1997』を後継した形のイベントです(ちなみに1997にはホルモン、ドーパン、ブラフマンといった面々が出ていた)。25組のバンドが30(屋内サブステージは20)という限られた時間の中でしのぎを削った。メインのHAWAIIAN6でさえ30分であった。

当日、夜勤明け3時間睡眠でこのイベントに臨んだ私は既にグロッキー状態、しかも連日の体調不良から薬まで服用しての参加であった。しかし、そんな状態にもかかわらずメインステージのトップバッターであるASPARAGUSからモッシュピッド突入。定番曲と最新アルバムの曲をバランスよく投入していき、しのっぴのMCもキレキレであった。ライブ終了直後、メインステージの右脇に設けられた小さなサブステージでDr.DOWNERのライブが間髪入れずスタート。恒例の“角撒き”で、三回目のライブにして初めての角ゲット!体調不良のことなんかすっかり忘れてしまった私は所狭しと狂乱的に踊り回る。ギターがステージを飛び出し客席を縦横無尽に弾き歩くパフォーマンスも健在であった。

そしてお次は「GIANT KILING」の主題歌でもお馴染みである

THE CHERRY COKE$。メロコアともスカパンクとも違うアイリッシュパンクで、キッズ達を煽りながら矢継早に曲を繰り出していく。ライブも終盤に差し掛かったころ、1時間以上もモッシュし続けていた私は限界を感じたのと、その時間屋外で行われていたCOUNTRY YARDのライブを観るため離脱。屋外ステージ(といってもSTUDIO COASTの入り口の角にステージを急増しただけのもの)は既にギュウギュウで近づけない。それでも遠目から、他のメロディックパンクとは一線を画す世界観のあるステージを堪能した。

取り敢えずのお目当てを一通り見れた私はdustboxのライブに備え仮眠タイム。そしてお待ちかねの時間が。時間を経るごとに人が増えてきてはいたが、異常なほどの密度のフロントエリア。もう既に燃え尽きていた私は縦柵につかまり大人観。しかし、ライブでなかなかやってくれない『One&Only』がかかった瞬間、モッシュ?(人が多すぎてなんだかわからない状況)に突入。その後もサークルで走り回り、歌い、暴れ狂い、完全に体力の限界に達してしまった。あと、手すりはつかまるためにあるのではなく、立つための踏み台であるということを思い知った。

ここでまた終盤(とその日の夜勤)に備え仮眠。そして屋外ステージのOVER ARM THROWへ足を向ける。チューニングの状態からすでに異常な盛り上がりを見せる。本編も凄まじい盛り上がりで、肩車されてるキッズ達は号泣している。メロディックパンクの王道をまざまざと見せつけられた。

陽も暮れた中、トリ前で屋外ステージに現れたのはthe band apart。普段この規模のステージで観ることは中々できない。新しい曲を建て続きに披露していき、最後は「ERIC.W」。待ってましたと人がなだれ込んで来て、今日なかなかお目にかかれなかった緩やかなモッシュが始まる。シンガロックにダイブも発生。トリのHAWAIIAN6にバトンを渡すのに充分過ぎるアクトを披露してくれた。

イベント開演から7時間、ついにHAWAIIAN6の登場である。4つのステージに散らばっていたキッズ達がメインステージに集まる。2000人以上収容の新木場STUDIO COASTがオーデイェンスに埋め尽くされ、ライブはスタートした。「MAGIC」「ever green」「Rainbow, rainbow」などを披露し、MCでは震災やこのイベントに対する思いを伝えた。単にパンクファンからだけでなくオールマイティーな層に支持される理由が頷けるライブだった。孤高な彼らの音をもっと多くの人に知ってほしいと思った。

あっという間、というほど短い時間ではなかったが、とても濃縮された7時間であった。こんな楽しい時間が2800円で過ごせてしまったことには若干の罪悪感を覚えてしまうほどである。もし、また来年もあるのならば行くしかない。

次のライブレポはRED LINE tour3+α建てになると思います。乞うご期待!(柿沢秀吉、尾崎世界観、SiMROTTEN GRAFFTYKANA-BOONircleD.W.ニコルズ、Czecho No Republic)